勇者がいた33日間(お休み)



「ここ、職員室じゃないの?」

「職員室の中に、
放送室があるんだよ。」

「へー、そうなんだ。」



僕は職員室の戸を開けた。



“ガタッガダガタ”



「?」



安藤君は職員室の中を見て驚いた。

僕が戸を開けた瞬間、先生たち(十文字先生以外)はヘルメットを装着し、机の下に隠れた。

僕はそんな光景が当たり前になっているから、驚かない。


 慣れって怖いな



「おー、黒田に…安藤か。
どうしたんだ?」



十文字先生は自分の席から、僕たちに手を振る。



「放送室を使いたくて…」

「黒田君、放送室ってこっち?」

「あっ、うん。」



安藤君は右を指さし僕に聞く。

十文字先生の相手は、僕に任せたみたいだ。


 安藤く~ん!


僕は十文字先生が苦手だった。





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