大学生、それぞれの恋愛

「じゃあさー日下部(くさかべ)と付き合ってたて子は?」

「え?」

冷えたグラスの周りには水滴がたまっている。
そして静かに垂れた。

「日下部太一てやつ、知らない?」

「…知ってる」

知ってるよ、すごく。
だって彼は私の元カレだもん。

「まじで?太一と付き合ってた子てだれだれ?」

「ちょ、待って待って。
なんで三波くんが、そのー太一…くんを知ってるの?」

「だって同じ高校だもん」

あっさりと言う三波くん。
太一の高校は私の高校とは市が違う。隣の隣の市。
だから、その高校の子とは実際そんなに会ったり関わったりなんかないから、三波くんという存在自体知らなかった。

太一から聞いたこともなかったし。

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