☆過去☆      ----あなたは今…。-----





    稜輝side


「ドンッ‼」

いってえな、誰だ、、、


と思って見た瞬間
俺は一目惚れした、
ぶつかってきたこの女に。


「す…す……すみ‥ま…っしぇん」 
この女は、謝ってきた。

だけど焦りすぎてるせいか
噛みながら言っていた。

そんな事が今日は
面白くて軽く笑っていた。


いつもなら俺はキレている。



だけど今日は逆に

俺が守ってやりたいと思った。

…守らなきゃいけないと思った。



「……いいよ、気にすんな。…ってか大丈夫?」


いつの間にか俺はこう言っていた。

そして、いつの間にか手も動いていた。

この女の前に手を差し出していた。

驚いていて動けないのか、
なかなか俺の手を取ってこなかった。

ちょっとイライラしながら
俺は女の手を取っていた。


俺にとっては凄く変でおかしい行動だった。


自分で自分にびっくりしていた。
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