Bloody chocolate ー甘美な初恋ー



アホって...


「イクトには関係ないよ。」


思わず反発してしまう。


「お前が心配だから声かけたんだろ。」


「さすがに迷子にはならないもん。」


心配、という言葉にムッとしてしまう。


「そう言う意味じゃなくて。


ほら、一緒に行くぞ。」


イクトは自分を囲っている群れから


抜けて私の手を引き

朝みたいに強引にどこかへ連れて行った。



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