〈BL〉愛してる
「どぉした?」

あまりのしつこさに
嫌気がさしたのか?と
思っていたら
俺にキスをした。

ぇ? おい龍也……

まさか、
外でキスされるとは
予想外だった……

ポカーンとなったのは
ナンパして来た
女性二人と俺。

笑い出したのは
桜香と李雄先生だ。

普段、龍也ん家で
イチャラブしてるし
お互い様だから
二人が
笑い出すのも分かるが……

だけど、龍也が
此処まで
大胆だったとは
知らなかった。

「なぁ桜香、
俺は龍也が
あんなに
大胆だったなんて
知らなかったぜ」

李雄先生も
俺と同じ事を
思ったみたいだ。

「そぉだね
僕もビックリした」

なんて言っているが
まだ二人共笑ってる。

放心状態の俺達を
引き戻したのは
またしても龍也だった。

「これで
お分かりでしょう?
私達はデート中なんです」

その言葉に今度は
俺も加わり笑い出す。

「まっ、
そぉいう事だから悪いね」

今度は李雄先生が
桜香をギュッと
抱きしめながら言った。

そして、放心状態に
なったままの
女性を置いて俺達は
お花見会場に向かった。

ちょっとした
アクシデントが
あったけど、
無事に会場に着いた。

「綺麗ですね」

龍也が
喜んでくれて良かった。

「あの、向こうの方も
見て来ていいですか?」

少し、遠くを指して
訊く龍也に二人が
俺に言った。

「透も一緒に行って来なよ」

最後に龍也先生が
一人だと心配だからと。

「此処は俺達が
用意しとくから
二人で見て来い」

李雄先生にも
背中を押された。

ー桜香視点ー

透達を見送って、
今は李雄と二人っきり。

なんか久しぶりだなぁ~

隣でお弁当を
広げようとしてる李雄に
後ろから抱き着いた。

「桜香!?」

いきなり抱き着いたから
李雄は驚いたみたい。

「二人っきりって
久しぶりで
抱き着きたくなったの」

ちょっと
恥ずかしくなった//////

「確かに久しぶりだな」

笑顔で
抱きしめ返された。

周りはお花見の
お客さんで
いっぱいだけど
気にしない。

だって、久々の
外でのデートだもんね♪
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