命〜失って気付くモノ〜
第十八章 消えない傷
そして2日後…手術当日…



病院に着いた私は前処置があるからと内診室に入れられた。



前処置とは、固く閉じている子宮の口を手術の時に無理矢理一気にこじ開けてしまうとその後、閉じにくくなってしまい、次に妊娠した時に流産などしやすくなってしまう為、時間をかけて少しずつ開いていく…というものだった。



内診台に座ると、ボールペン程の太さの棒を1本…2本…3本と少しずつ入れられていく。




その処置は思った以上に激痛で私は汗だくになりながら耐えるしかなかった…





今から無理矢理外の世界に出される我が子の痛みに比べればこのくらい…
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