xxxFORTUNE



それが、すごく悲しくて寂しくて。

あたしもしゃがみ込んで、里音と目線の高さを合わせる。



「あたし、説得する」

「え?」

「あたし、誠の家に行って説得したい」


無謀だってことくらい、わかってるけど。

それでも、納得できないから。



きょとんとしたかと思ったら、いきなり笑い出して

「あははっ、すずらしいな」

なんて言いながら立ち上がる。



きょとんとして里音を見上げると、差し出された右手。


「なら、オレも説得しに行くよ」

優しい笑顔につられて、相手の右手に自分の右手を重ねた。



そのまま引っ張られ、立ち上がる。

「じゃあ、俺も行こっかなー」

次いで恋千くんが、あたしの左手を握って。


2人と顔を見合わせてから、3人で佐久間さんへと投げた視線。


「わわわわ.わかった!
ぼぼぼ.ぼくもっ、一緒に行く!」

どもりながらも、すでに2人と繋がっているあたしの両手を佐久間さんの両手が上からふわりと包んだ。



「決まりね!」

みんなで、誠の家に行こう。






< 202 / 300 >

この作品をシェア

pagetop