×真夏の[変態]恋伝奇×
ようやくカブトムシを捕獲できるエリアにたどり着いた。
やはり近くで見るとよりいっそう大きい。
下手な店で売っているカブトムシより、全然大きい。
あたしは横に立つ昆野くんを見上げる。
すると昆野くんが言った。
「清水さんが、捕まえて」
「え?…え、ええっ!?」
あたしが!?
あたしは慌てて首を振った。
「だ、だめだよ。あたし捕まえたことないし…せっかくこんな大きいのに、逃がしちゃったら」
「大丈夫。それに今日は清水さんと一緒に虫取りがしたかったんだ。僕は清水さんに捕まえてほしい」
で、でも…
「ほら、早くしないと本当に逃げちゃうよ」
カブトムシが動き始めた。
昆野くんが頷く。
どうやらここは…
やるしかないみたい!?