Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜



「…ほんとに、よく泣いたよね。俺らがほんのちょっと怪我したぐらいでさ、泣きそうな顔するんだよね。」

たっくんが懐かしむように…
優しい口調で話す。




「病人とは思えないくらい食欲旺盛で。人一倍食べてたなぁ。」

樹さんが微笑みながらつぶやく。




「…ほんと、泣き虫なくせに最後まで強情で意地っ張りな奴だったよな。」

ぶっきらぼうに言う遥季の口調には、釉梨さんへの愛情が込められている気がした。






「…友達に、なりたかったな。」

…それが、一番最初に浮かんだ素直な感情だった。



みんな、驚いたような、予想外だというような顔をして私を見た。





「…だって、みんなにそこまで大切に思わせちゃう人だもん、きっと…とっても素敵な人だったんだろうなって。」




正直自分でもびっくりした。

…好きな人の好きな人だもん、嫉妬とか、そういう感情がないわけじゃない。
だけど、それ以上に、話してみたかったって感情がまさった。




私にそう思わせるくらい…
釉梨さんは素敵な人だったにちがいない、そう思った…──。










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