Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「ここに来たのが、陽依でよかった。」
遥季が私を真っすぐに見て言うから、私はドキッとしてしまう。
「…ほんと、俺、ひよりん好きだわ〜!」
たっくんがからかいなのかよく分からない口調で言うから、私は思わずたっくんの方を睨んだ。
「もー、拓海は…。少しは慎め馬鹿。」
樹さんに注意されて、たっくんはいたずらっ子のようにぺろりと舌を出した。
「…陽依、ありがと。」
たっくん達がふざけあっている中で、夕都が微かな声で私に耳打ちした。
その時の夕都の微笑みが、あまりにも綺麗で切なくて…。
私はふいに、泣きたい感情に襲われた。
それを隠すように、私は精一杯微笑んだ…──。