Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜




夕焼けが辺りを染める頃になってはじめて、私は時間が過ぎたのに気付いた。


「…っやば、もう夕飯の時間だ!樹さんのお手伝いしなきゃなのに…!」


心なしか、庭にまで香ばしい匂いが広がっている気がする。




オレンジ色に染まる東屋の前を抜けて、水が光る噴水を横切って、私はあわてて屋敷の中へ戻った。




「あれ、お帰り。庭にいたの?」

ベランダからリビングに入ると、冷房が効いていて寒いくらいだった。

その中で、案の定樹さんがフライパンを器用に操っている。




「ただいま!ごめんなさい、すぐに手伝います!」


「大丈夫だよ〜、落ち着いて行動しないと転んじゃうよ?」


慌てながら手を洗いに行くと、キッチンから樹さんののんびりした声が聞こえた。






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