Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…でし…。…ぎは……」
…んん。
何か、聞こえる…?
「…ん、」
「…陽依ちゃん?」
私の名前を呼ぶ声を近くに感じて、私はうっすらと目を開ける。
「…あれ、ここ…」
目に飛び込んできたのは、医務室の白い天井だった。
「…よかった、気がついた?」
声の方向に顔を向けると…
樹さんがいた。
「い、つき…さん、」
「…倒れたんだよ、陽依ちゃん。過労と貧血だって…。」
樹さんが薄い笑みを浮かべながら教えてくれる。
「…ごめんなさい、迷惑…かけちゃって。」
…空はもう、オレンジ色が紫から紺色に染まり変わる頃だった。
多分…
だいぶ長い間、眠っていたんだと思う。
医務室の窓からは、野外ステージからの賑やかな声が聞こえてくる。
「…ごめんね、気付かなくて。」
樹さんが私のおでこを撫でながら、申し訳なさそうにつぶやく。
「…え?」
「…やっぱり、あんなになっちゃったら、陽依ちゃん、いっぱい悩んだでしょう?」
「…でも、それは、私のせいだから…。」
樹さんの言葉に、私は上半身を起こした。