スペシャルバカノノビシロ
塀に開いた穴を潜り抜け、龍太郎は横たわったままの龍二に歩み寄る。
呼吸を荒げ、顔も体も傷だらけ。
もう立てそうにもない龍二。
「謝れ」
龍太郎は彼を見下ろして言う。
「プリン食った事を謝れ。そうすりゃ、これ以上は勘弁してやる」
「…っ…っ…っっ…」
一体この半年足らずで、弟に何が起きたのか。
赤子の手を捻るが如きだった弟が、何故自分を凌駕するほどの強さを身につけたのか。
まさか龍太郎が天神学園で、神や天使のDNAを持つ少女や、完璧超人と呼ばれる女教師と毎日のように拳を交えて鍛えられているとは知る由もなく。
「プリン食ったの悪かったから…もう勘弁してくれ…」
龍二は間抜けな謝罪をしたのだった。
呼吸を荒げ、顔も体も傷だらけ。
もう立てそうにもない龍二。
「謝れ」
龍太郎は彼を見下ろして言う。
「プリン食った事を謝れ。そうすりゃ、これ以上は勘弁してやる」
「…っ…っ…っっ…」
一体この半年足らずで、弟に何が起きたのか。
赤子の手を捻るが如きだった弟が、何故自分を凌駕するほどの強さを身につけたのか。
まさか龍太郎が天神学園で、神や天使のDNAを持つ少女や、完璧超人と呼ばれる女教師と毎日のように拳を交えて鍛えられているとは知る由もなく。
「プリン食ったの悪かったから…もう勘弁してくれ…」
龍二は間抜けな謝罪をしたのだった。