太陽に恋をした
ジェットコースターは、混雑していなかったからすぐに乗ることが出来た。
私は拓真の隣に……亜希は遥斗の隣に座った。
拓真は、全然怖くないと言って喜んで手を挙げているけど、私は怖くてレバーから手を離すことが出来ないでいる。
恐怖のあまり、『キャー』という声も出せない。
私は、本当に怖い時は声なんて出ないんだってことを知った……ジェットコースターが止まると、ひと安心した。
「菜月って、見掛けによらず怖がりだよな。お化けが嫌いだからって……お化け屋敷も拒否したもんな。それにこの前の肝試しもかなり怖がってたし」
うっ……なんか怖がりなことを、拓真から一生からかわれそうだなと感じた。
そして……最後は男女に別れての観覧車。
私は亜希に『頑張って』と口パクでエールを送った。
「拓真……一緒に乗ろう」
「……あっ、あぁ、そうだな」
私は拓真とペアを組んで観覧車に乗ろうとした時だった。
遥斗が拓真をおしのけ、強引に私の腕を掴んできた。
そして、そのまま観覧車に乗り込むからもんだから、かなりビックリした。
「1周目は取り合えず、この組み合わせで乗ろうぜ。パートナーを交換して、もう1回乗ればいいだろう」
遥斗は拓真に向かって、そう言い放った。
遥斗の行動に、亜希と拓真は呆然としていた。
もちろん、私も呆然となった。
亜希は告白する決意を固めているのだから、遥斗の行動にビックリするのは当然だと思う。
私は遥斗と二人きりで、こんなに狭い空間で話すなんて初めてだ……。