俺様王子と天然娘
その日、あたしは家に帰ったら部屋に直行して声を殺して泣いた。
すると、部屋のドアが開いた。
そこには、かず兄の姿が…っ
あたしはかず兄を一目見た瞬間、涙腺が緩んだのか、声をあげて泣いてしまった。
かっこわる、あたし。
すると、フワッとかず兄はあたしを優しく抱きしめた。
暖かい…っ
懐かしい…っ
「かぁずにぃ~」
やっぱ、かず兄はかず兄だ。
あたしはその時、不良を卒業したが、イジメを受けて普通の学校生活は送れなかった。
でも、家族の大切さは誰よりも知ってるつもり。