キミニアイヲ.
楓は自分のような後悔をしてほしくないから、こうやって言ってくれてるんだ……


そうは分かっているものの、やはり父親と会う気にはなれなかった。




そのまま二ヶ月が経った、ある日のこと──。



「あーダルい……」


「莉子ちゃん最近それが口癖になってない?」


「んーなんかやたら眠くって…。春ボケかなぁ…」



机に突っ伏す莉子を見て、美和があははっと豪快に笑う。



「もう5月だよ?それにそんな若いうちからボケなんて言葉言っちゃダメ!こっちは死活問題なんだから~」


「死活問題……」



手作りの弁当を食べながらぶつぶつ言っている美和を見て、莉子はクスクス笑っていた。


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