キミニアイヲ.
「どうだった?」


「赤ちゃんの大きさ4cmだって!ほら、もう手もついてるんだよ!」



嬉しそうにエコーの写真を見せる莉子。

楓はそれを色んな角度から見ている。



「へ〜。なんかクリオネみたいだな」


「かわいいじゃん」


笑いながら写真を母子手帳に大事に挿む。



「でも『ちょっと小さめかな〜』なんて先生が呟いてた」


「そうなの?でも別に何か注意されたわけじゃないんだろ?」


「うん。だから特に気にしてないけど」



そんな話をしながら、楓はとあるレストランへと車を走らせる。


これから莉子は雪音とランチを食べるらしい。


< 299 / 370 >

この作品をシェア

pagetop