キミニアイヲ.
「松永って言うんだが、俺のお世話になった人の息子なんだよ。そいつも一応社長だから、あんまり失礼なことすんなよ?」


「へぇ…そうなんだ。松永さんね、わかりました」



社長の知り合いの息子…
ということは結構若い人なのだろうか。


──“一応社長”ってのがちょっと引っ掛かるけど…。


とりあえず変態プレイじゃないことを祈る莉子だった。




そして翌日、莉子は待ち合わせの駅前ロータリーにいた。


ピンク色のワンピースに黒いジャケットを羽織った、少し大人っぽい服装で、髪の毛はゆるく巻いてみた。



莉子はいつも相手によって服装や髪型、メイクを変える。


今日は相手が社長ということで、一応それなりのコーディネートをしたつもりだ。


< 42 / 370 >

この作品をシェア

pagetop