続・狼彼氏×天然彼女





だいたい、この岡本ってやつが何を話したいのか分かる。



前までのアルバイトの経験上、分かるようになってきた。




そう思うのも束の間、岡本は話し出した。



「あたし、好きなんです」



俺の予想は的中した。



……やっぱ好きになったか、今年のアルバイトの女子も。



予想が的中して考えることも無く暇になり前を見てみたら、そこには実紅がいた。



裏に入る扉のところで、涙目になりながら立っていた。



きっと、変なこと考えて勘違いしてんだろうな。



ありもしないことを、勝手に自分で解釈して1人で落ち込むのが実紅の癖だし。



…でも今は、この岡本ってやつの話を聞いてやんなきゃなんない。




岡本は自分の洋服をギュッと握り締め、口を開いた。



「…好きなんです、山崎さんが」



やっぱり俺の予想は的中していて


岡本は顔を再び真っ赤にしながら洋服をギュッと握り締めた。



山崎さんも、大変だよな。


若いのに店長やってるし、爽やかだしモテるはずだよ。





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