続・狼彼氏×天然彼女



か、可愛い…。


ただそう思った。



「しっかし彼氏っつうのは面倒なことばっかしなくちゃいけねぇんだな」

「お前には無理だろうな」

「無理とか言うな、無理とか。俺だっていつかは彼氏なる日が」

「ねぇな」



思わず修夜と洸太のやりとりが可笑しくてプッと小さく笑ってしまった。



それが修夜と洸太には聞こえたらしく後から2人に笑うなよーと言われ続けた。



やっぱりこの2人がこうやって騒いでいてくれると、こっちまで楽しい気分になれてありがたい。



だからそのあと部屋を片付けて荷物をトラックに乗せて実家に送ってもらった時なんか


3人とも手伝ってくれて

しかも奈留は手紙をくれて

洸太と修夜からは洋服を貰った。



「ありがとう。…これ…洸太と修夜で選んだの?」


「何言ってんだよ実紅ちん。洸太が女の子の好みなんか分かるわけねぇじゃん」



修夜のその一言でこの袋の中に入ってる服は修夜が選んで買ってくれたんだと分かった。



修夜はやっぱり女の子に慣れてるから女の子が好きそうな服とか分かるのは今更なのかも。



だって女の子の事なら何でも任せなさいって感じの修夜なんだから好みの服なんかちょちょいのちょいだ。



.
< 454 / 466 >

この作品をシェア

pagetop