甘くないコーヒー
人間って、ワガママだなぁと明日見は思った。

その中でも私は、相当なワガママだ。

きっと、何でも独り占めにしたいんだ。

おばあちゃんも、光ちゃんも、そして今日子も。

そして、逃げ出したい時には、こうやって逃げ出してしまう。


明日見は、車を止めた。外に出ると、涼しい風が明日見の腕を触れた。
その場所は、滑走路が見える、あまり人気のない道だった。


飛行機が並んでいる。飛行機は好きじゃないけど、キレイだなぁと明日見は心から思った。

そして決心した。今日子に会おうと。

その決心を、光一朗に伝えようと、明日見は車に飛び乗った。

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