寂しい復讐




簡単な身仕度を済ませたら

そっと静かに靴に足を入れる


ノブをゆっくり下げ
音を殺して開けば
朝の空気が入ってきた


ひどく清潔で冷たい


肺いっぱいに吸い込むと滲みるような感覚



私は靴を脱いでフローリングに戻った




< 139 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop