君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「だから、悠次も新しい恋をして、
幸せになって。
私も幸せになる。」


「伊織・・・」


「そんな暗い顔せんといて!!
私、菅谷さんとなら
幸せになれる気がする。」


うそやろ?


「今度こそ大丈夫!!」


伊織・・・


「じゃあね、おやすみ。」


そう言って伊織は玄関のドアを
ゆっくりと開け、部屋を出て行った。



その瞬間、今までの俺達の関係が、
全て終わった感じがした。




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