縁隔操作(えんかくそうさ)
俺もそっちの方に目をやると「土浦港」という文字が入った看板があった。
「ああ、海じゃなくて湖っスよ。霞ヶ浦って知りませんか?」
「ああ!ここなんですか?」
「駅の反対側、歩いてすぐのとこっスよ。なんなら行ってみます?」
「え、いいんですか?はい、お願いします。ぜひ!」
駅の中を通り抜けて反対側の出口から出て、大きな道路を渡ってちょいと歩けば霞ヶ浦の端に着く。コンクリートで固めた岸が広がっていて、レジャーボートや漁船が係留してある。まあ「港」って名前つけるのは大げさじゃねえのか、と俺は思うんだが。
だがユリアはこんなでかい湖を見るのは初めてだと言って、けっこううれしそうにはしゃいでいた。夏場だと湖を周遊する遊覧船もやっているんだが、冬場はさすがに客がいないようで、どのみちその時間には遊覧船は出ていなかった。
元の道へ戻る途中、ユリアがまた何かを見つけた。右の方のちょっと離れた場所を指差しながら俺にこう訊いた。
「アキトさん。あの建物は何ですか?変わった形してますけど」
そこにはドーム型の丸い屋根が見えていた。その上にとんがった細い塔が載っていて小さな鐘みたいな物も見える。
「ああ、そういや以前からあるけど。何なのか気にした事もなかったから俺も知らないんス。ついでだから寄ってみましょうよ」
「ああ、海じゃなくて湖っスよ。霞ヶ浦って知りませんか?」
「ああ!ここなんですか?」
「駅の反対側、歩いてすぐのとこっスよ。なんなら行ってみます?」
「え、いいんですか?はい、お願いします。ぜひ!」
駅の中を通り抜けて反対側の出口から出て、大きな道路を渡ってちょいと歩けば霞ヶ浦の端に着く。コンクリートで固めた岸が広がっていて、レジャーボートや漁船が係留してある。まあ「港」って名前つけるのは大げさじゃねえのか、と俺は思うんだが。
だがユリアはこんなでかい湖を見るのは初めてだと言って、けっこううれしそうにはしゃいでいた。夏場だと湖を周遊する遊覧船もやっているんだが、冬場はさすがに客がいないようで、どのみちその時間には遊覧船は出ていなかった。
元の道へ戻る途中、ユリアがまた何かを見つけた。右の方のちょっと離れた場所を指差しながら俺にこう訊いた。
「アキトさん。あの建物は何ですか?変わった形してますけど」
そこにはドーム型の丸い屋根が見えていた。その上にとんがった細い塔が載っていて小さな鐘みたいな物も見える。
「ああ、そういや以前からあるけど。何なのか気にした事もなかったから俺も知らないんス。ついでだから寄ってみましょうよ」