縁隔操作(えんかくそうさ)
次のユリアのエスコートは二月の半ば。そして、それが実験の最終日でもあった。あのロボットのボディ、性能がすごいのは認めるがパワーの制御が問題ありまくりだぞ。ほんとひどい目に遭った。
とは言え、今日で最後、もうユリアと会う事がなくなるのかと思うと、なんとなくさびしい気がした。その最後の日、ユリアは思いがけない事を俺に言った。
「あのう……今日は、これをある人に渡しに行きたいんです。一緒に来て下さいますか?」
そう言って小さな紙袋を見せた。俺はそれに見覚えがあった。ああ、この前隣の市まで行った時に買っていた物だ。
「それ、何なんスか?」
「アキトさん。今日が何月何日か忘れてません?」
へ?今日は2月14日……あ!バレンタインデーか?
「ああ。いや、俺はバレンタインのチョコなんて生まれてこの方縁がなかったスから、すっかり忘れてました。あ、でも、だったらなおさら、俺なんかがくっついてっていいんですか?お邪魔なんじゃ?」
「あ、あの……わたしもチョコのプレゼントなんて生まれて初めてで、一人じゃ心細くて、それにどういう風に渡すものなのかも……あの、ですから……」
最後は半分泣き出しそうな声になっていた。まあ、それじゃしょうがないか。ユリアが要件を言い終わったところで、そっとその場を離れる事にしよう。
とは言え、今日で最後、もうユリアと会う事がなくなるのかと思うと、なんとなくさびしい気がした。その最後の日、ユリアは思いがけない事を俺に言った。
「あのう……今日は、これをある人に渡しに行きたいんです。一緒に来て下さいますか?」
そう言って小さな紙袋を見せた。俺はそれに見覚えがあった。ああ、この前隣の市まで行った時に買っていた物だ。
「それ、何なんスか?」
「アキトさん。今日が何月何日か忘れてません?」
へ?今日は2月14日……あ!バレンタインデーか?
「ああ。いや、俺はバレンタインのチョコなんて生まれてこの方縁がなかったスから、すっかり忘れてました。あ、でも、だったらなおさら、俺なんかがくっついてっていいんですか?お邪魔なんじゃ?」
「あ、あの……わたしもチョコのプレゼントなんて生まれて初めてで、一人じゃ心細くて、それにどういう風に渡すものなのかも……あの、ですから……」
最後は半分泣き出しそうな声になっていた。まあ、それじゃしょうがないか。ユリアが要件を言い終わったところで、そっとその場を離れる事にしよう。