お隣サンは元彼クン
妻の嘘
果歩と電話で話をした日、司に言おうとしたけど、できなかった。

次の日の朝、すごく天気がよくて、朝から青空が広がっていた。布団を干そうとベランダにでて布団を干しながら柵から身を乗り出した。
何か視線を感じ、顔を横にむけると、目の前に柊二の顔があった。
柊二はタバコを吸いながら柵に腕を置き、こっちを見ていた。
『おはよ』
と柊二が言った。
『おはよ』
とりあえず返してみた!でも、がびちょーん、めちゃめちゃスッピンだ。
今度から、布団干すのにも化粧が必要かぁ?
『あっ南!ちょっと教えてほしい事あったんだわ』
『何?』
『ゴミだし日』
『あーね何か紙に書いて、あとから持って行ってあげるよ』
『わりぃ』
『ううん、じゃあとでね』
『おう、頼むな』


けっこう、あたし自然に出来たっぽいぞ!実は心臓バクバクだったけど、いがいと普通だったはずだ!
この調子この調子。
でも、あとから柊二の部屋見れるんだ。っていっても玄関だけだけど。
化粧して、いかにもあとから出かけるから…みたいな感じでして行こう。
とりあえず紙に書いて拓を寝かせよ…寝たら、いざ出陣!!
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