お隣サンは元彼クン
『あーいえいえ、雨の中傘さして抱っこしながら病院に行こうと、されてたみたいだったんで、それなら車で送りますって言ったんです。けっこう奥さん、パニくってたみたいだったんで。子供さんの具合はどうですか?』
『今は薬で、だいぶ熱も下がってるみたいで、ぐっすり寝ていました』
『そうですか。よかったですね。僕、家が仕事場なんで、昼間もいますから、またなんかあった時は、いつでも遠慮なく言って下さい。奥さんにも、お伝え下さい』
『ホントそう言っていただけると…ありがとうございます。妻から聞いたんですが、同じ中学の同級生らしいですね?』
『えっあーはい、そうなんですよ。ホントびっくりしました。なのでホント遠慮なんかしないで、いいですから…』
『ありがとうございます。じゃ失礼します。おやすみなさい』


そんな会話がアパートでは、行われていた。
次の日、司は、前田さんっていい人だなぁ!って、べたぼめだった。


まぁ悪い人って司が思わなかっただけでも、いっかって思った。

次の日、無事退院し、拓はすぐに回復した…
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