お隣サンは元彼クン
なんで、この人は私が言ってほしいと思う言葉を私が望んでる時に言ってくれるのだろう。
またキュンとくるじゃない。
柊二は、そう言って、小さなホールの苺がたくさんのったケーキを持ってきた。
あたしが一番スキなケーキ。

『いただきます』
って食べようとしたら
『はいプレゼント』
って小さなメモ紙を渡してきた。
中には携帯の番号とメアドが書いてあった。

『それスーパーマンの携番とメアドだから。南が、淋しい時や辛い時は飛んでくるぞ。スーパーマンが。』
『柊二、せっかくだけど、あたしスーパーマンの番号もアドも知ってるよ。スーパーマン一度も携帯変えたりメアド変更したりしてないみたいだから…あたし前に聞いた番号消してないから…』

『なんだよ、じゃあプレゼントに、なんねぇな。南何がほしい?』

『もう十分。ありがと。』

『そろそろ帰るね。あっというまに夕方なっちゃったから。拓も寝ちゃったし。』
私が拓を抱っこしようとしたら、柊二が私の手をつかんで、引き寄せた。
ギューってあたし今、柊二から抱き締められてる。柊二は耳元でささやいた。
『淋しい時は、かけてくんだぞ。電話。』
幸せすぎる誕生日だった。
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