妹神(をなりがみ)
「エーファイ!」
と叫ぶ。うわ!びっくりした。けして大きな声ではないのだが、そばで見ていただけの俺も絹子もまた腰を抜かしそうになった。それぐらい、なんと言うべきか、魂を揺さぶられるような響きのある一声だったんだ。
そして、またまた信じられない事に、住吉がびくっと体を震わせて目を開けた。そして今更ながら大声で痛がった。
「イテテ……あれ、俺は今どうなったんだ?」
「す、住吉さん……今、息が止まってたんですよ……俺たち、もうてっきり……」
「い!そ、そう言えば、なんかでかい川の向こうから二年前に死んだひい婆ちゃんが俺を手招きしてた夢を見てたが……」
ああ、そりゃ三途の川ってやつだな。ううむ、臨死体験てのはほんとにあるんだな。
「で、どうやって俺は助かったんだ?」
「へ、へい、そのアマが……なんか不思議な動作したら、住吉さんが息吹き返して……いや、俺たちも一体ぜんたい、何がなんだか……」
美紅は住吉の状態を目で確かめると、すっくと仁王立ちに立ち上がり、あの不思議な威厳というか迫力のこもった声でそいつらに告げた。
「もう大丈夫ならさっさと行きなさい。今度あたしの兄さんに何かしたら……この程度じゃ済まさないわよ。いいわね」
不良連中は口をきく気力も失くしたらしい。無言で一斉にこくこくとうなずいて逃げるようにその場から走り去っていった。
絹子が俺の肩を両手をつかんで震える声で言う。
「ゆ、雄二……あれ、ほんとに美紅ちゃんなの?」
当の美紅はゆっくり俺たちの方を振り返る。と、そこにいたのは数秒前までの美紅ではなかった。いつもの、あの少しボーっとした感じの、いつもの美紅に戻っていた。
「ニーニ、絹子さん。もう大丈夫みたい」
俺はまだ半分震える声で言った。
「お、おまえ……さっきのあれ……ほんとに霊能力者だったのか?」
「最初からそう言った……」
と叫ぶ。うわ!びっくりした。けして大きな声ではないのだが、そばで見ていただけの俺も絹子もまた腰を抜かしそうになった。それぐらい、なんと言うべきか、魂を揺さぶられるような響きのある一声だったんだ。
そして、またまた信じられない事に、住吉がびくっと体を震わせて目を開けた。そして今更ながら大声で痛がった。
「イテテ……あれ、俺は今どうなったんだ?」
「す、住吉さん……今、息が止まってたんですよ……俺たち、もうてっきり……」
「い!そ、そう言えば、なんかでかい川の向こうから二年前に死んだひい婆ちゃんが俺を手招きしてた夢を見てたが……」
ああ、そりゃ三途の川ってやつだな。ううむ、臨死体験てのはほんとにあるんだな。
「で、どうやって俺は助かったんだ?」
「へ、へい、そのアマが……なんか不思議な動作したら、住吉さんが息吹き返して……いや、俺たちも一体ぜんたい、何がなんだか……」
美紅は住吉の状態を目で確かめると、すっくと仁王立ちに立ち上がり、あの不思議な威厳というか迫力のこもった声でそいつらに告げた。
「もう大丈夫ならさっさと行きなさい。今度あたしの兄さんに何かしたら……この程度じゃ済まさないわよ。いいわね」
不良連中は口をきく気力も失くしたらしい。無言で一斉にこくこくとうなずいて逃げるようにその場から走り去っていった。
絹子が俺の肩を両手をつかんで震える声で言う。
「ゆ、雄二……あれ、ほんとに美紅ちゃんなの?」
当の美紅はゆっくり俺たちの方を振り返る。と、そこにいたのは数秒前までの美紅ではなかった。いつもの、あの少しボーっとした感じの、いつもの美紅に戻っていた。
「ニーニ、絹子さん。もう大丈夫みたい」
俺はまだ半分震える声で言った。
「お、おまえ……さっきのあれ……ほんとに霊能力者だったのか?」
「最初からそう言った……」