ありえない彼氏
声のする方を見ればそこには翔太がいて、その表情はやっぱり怒っている。

「あ、翔太…。」


ヤバイ。非常にヤバイ。


この表情は、怒ってるのに加えて拗ねている表情だ…。

こうなると翔太のご機嫌を取り戻すのはかなり難しいんだよねー…。

「えっと……作業…は?」

とりあえず笑いながら聞いてみる。

…我ながらどうでもいい質問するなー……。

翔太は答えることなく私の目の前まで来ると、強引に腕を掴んだ。

「帰るよ。」

「え?え、うぇ?」

そのまま教室まで戻ると、もう数人しか残っていなくて。

…私、どれだけ屋上いたんだろう……。

鞄を持って学校を出ると、空はもう真っ暗だった。



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