ありえない彼氏
「由香、学校行こ。早くしないと遅刻しちゃうよ。」


「え?」



時計を見るとすでに8時を過ぎていて。

いくら学校が近いと言えど、少し危うい時間帯だ。

私は慌てて残りのご飯を食べると、鞄を持って飛び出した。



「いってきます!!」


「いってらっしゃ~い。」


両親の呑気な声を聞いてから、翔太の隣を歩く。

…もちろん手を繋いで。


< 13 / 199 >

この作品をシェア

pagetop