ありえない彼氏
「……由香ヒドイ……。」

ムスッとした顔で私を見つめる翔太。

私の手をいじくりながら「今日誕生日なのにー」と呟いている。

……可愛い……。


「……翔太。」

「…なーに…。」


拗ねているのに、名前を呼ぶとすぐに返事が返ってくる。

私が翔太がいじくっていない方の手で翔太を手招きすると、それもまたすぐに反応して近寄ってきた。


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