ありえない彼氏
私は布団から手を伸ばすと、近づいてきた翔太の体を抱きしめた。


「え、由香…?」


若干拗ねた様子を見せながらも驚いた声を出す翔太。


「えと…どうしたの?」

「んー…翔太が可愛くて抱きしめたくなった。」

翔太の胸に顔をうずめながら言うと、翔太は「う、え…」と声を漏らしながら照れているようだった。


そんな翔太が面白くて、再びくすくすと笑ってしまう。

照れていた翔太も、気づけば一緒になって笑っていた。


「…一緒に写真、撮ろうね。」

「うんっ。」
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