俺の彼女はインベーダー
麻耶は畳に座り込んで、フゥーーーーーと、これでもかってぐらい長いため息をつくと、俺達に向かって説明を始めた。
「あのね、偽札作るのが目的なら自分の財布の一万円札コピーすりゃいいでしょ。わざわざ米ドル札用意させた意味分かってんの?」
言われてみりゃそうだ。
「ではここで問題です。北条早太君、答えなさい」
麻耶はいきなり先生口調で俺を指差した。
「2003年のイラク戦争はなぜ起きたのでしょう?その理由を述べよ!」
「……なんとかフセインて独裁者をやっつけるため……だっけ?」
「独裁者なら世界中にいっぱいいるわよ。なんでイラクをアメリカが、なの?」
「ええと……あっ、そうだ。2001年にニューヨークの世界貿易センタービルに飛行機突っ込ませて壊したアル・カイーダとかいう悪の組織をかくまってたから……だよな。そうそう、確か911テロってやつ」
「確かに最初はそんな事言ってたわね。でもイラクのサダム、フセインとアル・カイーダには関係が無かった事は国連でもアメリカ国内でも後で証明されてるわ」
「え、そうだっけ?じゃあ、ええと……あっ、今度こそ分かった。毒ガスとか生物兵器とかを隠し持ってたから」
「それも後になって間違いだったと発表されてるの。それもアメリカという国自身の政府機関が、その情報は間違いだったと認めちゃったのよ……兄さん、受験生なんだから新聞ぐらい読みなさいよ」
麻耶にそう言われて俺は完全に頭を抱えてしまった。じゃあ何か?あのイラク戦争てのは間違いで起きたのか?
「質問を変えましょ。なぜアメリカはイランを目の敵にして北朝鮮はほったらかしなのかしら?」
「い、いっ!」
「あのね、偽札作るのが目的なら自分の財布の一万円札コピーすりゃいいでしょ。わざわざ米ドル札用意させた意味分かってんの?」
言われてみりゃそうだ。
「ではここで問題です。北条早太君、答えなさい」
麻耶はいきなり先生口調で俺を指差した。
「2003年のイラク戦争はなぜ起きたのでしょう?その理由を述べよ!」
「……なんとかフセインて独裁者をやっつけるため……だっけ?」
「独裁者なら世界中にいっぱいいるわよ。なんでイラクをアメリカが、なの?」
「ええと……あっ、そうだ。2001年にニューヨークの世界貿易センタービルに飛行機突っ込ませて壊したアル・カイーダとかいう悪の組織をかくまってたから……だよな。そうそう、確か911テロってやつ」
「確かに最初はそんな事言ってたわね。でもイラクのサダム、フセインとアル・カイーダには関係が無かった事は国連でもアメリカ国内でも後で証明されてるわ」
「え、そうだっけ?じゃあ、ええと……あっ、今度こそ分かった。毒ガスとか生物兵器とかを隠し持ってたから」
「それも後になって間違いだったと発表されてるの。それもアメリカという国自身の政府機関が、その情報は間違いだったと認めちゃったのよ……兄さん、受験生なんだから新聞ぐらい読みなさいよ」
麻耶にそう言われて俺は完全に頭を抱えてしまった。じゃあ何か?あのイラク戦争てのは間違いで起きたのか?
「質問を変えましょ。なぜアメリカはイランを目の敵にして北朝鮮はほったらかしなのかしら?」
「い、いっ!」