鬼に愛された女
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「ふっ、ひっく。……うぅ」
誰もいない高欄で、美月は一人泣いていた
わたくしはこれからどうすればいいの?
「神威様……」
名を口にすると、涙が溢れ出る
わたくしは、神威様のことをこんなに好きなのに……
「お前、泣いているのか?」
「へ?」
振り向くと、白雲が立っていた
手には色々な書物を持ち、相変わらず不機嫌な顔
「……白。あっ、違うの!泣いてないわ。じゃ、わたくしは行きますね」
去ろうとする美月の腕を白雲がとらえる