鬼に愛された女
「そうですか。そんなことが」
「一つ聞きたい。一年後に俺はそなたを迎えに来たが、ここにはいなかった。いったいどこに行っていたんだ?」
神威は美月の肩をしっかりとつかんで、まっすぐ見つめる
神威様と会ったのは三年前
それから一年足したそのくらいはたしか……
「わたくし、その時は晴明様の屋敷にいました」
今度は美月が全てを話した
刻印が現れたことで、晴明の屋敷に引き取られ、晴明の手伝いをしていたこと
それからこの屋敷は桜ノ屋敷と呼ぶことも、この屋敷の地券は美月のものであることも話した