鬼に愛された女
帯を解いても抵抗はない
――だが、
「ごほんっ!夕餉の支度がととのいました」
「お、近江!」
神威を押し上げて、乱れた服装を戻す
神威は舌打ちをすると、髪を荒々しくかき乱す
「後でもかまわないのに……」
なんて神威がぼやくと、ギロリと近江は神威を睨みつけた
「冷めた夕餉でかまわないなら頭領だけ、後でもいいですが?」
「……やっぱりいい。今食べる」
「そうですか。では姫様、今お持ちしますね」
美月には優しく笑いかけると、夕餉を取りに行ってしまった