鬼に愛された女
鬼に愛された女



――一年後





「鋼様、これを京助に届けてください」


美月はちょうど文を書き上げ、鋼に渡した


「……はい」


文を受け取った鋼は、頭を下げて、静かに部屋を出ていった


「……あれから一年」


ため息をこぼすと、御簾ごしに外の景色を眺めた


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