鬼に愛された女
白雲という鬼は
鬼神院が去ってから、早10日
今日もまた、白雲は憂鬱な日をおくっていた
まったく。どうしてこうも毎回毎回仕事を押しつけてくるんだ
机の上に巻物を広げて、筆で昨日の出来ことを書いていく
これが白雲の仕事だ
書いた巻物は鬼神院に届けられ、巻物を通して頭領の様子をうかがっているのだ
正直めんどくさい……
白雲のやる気は遠の昔に無くなっていた