妄想
妄想
殺意が芽生えた。
殺したい、この男を。何も考えずに刺したい。心臓を一突きも良いけどそんなものじゃ私のこの殺意を満たすには物足りない。そうだな、ますば逃げられない様に足の腱を切っちゃおうか。それでパニックとかでギャーギャー煩いだろうから喉も切っちゃうんだ。…ううん、やっぱりそれじゃつまんないから口に靴下を詰めちゃえば良いか。あぁ、汚い雑巾でも良いよ。そうしたら次はどうしようかな。あ、手の爪を一枚ずつ剥がしてみよう。その後指の第一関節?の部分も切って、串に爪とその指を交互に指すの。何だか串かつみたいだなぁ。爪が玉葱で指がかつ。…決めた。今日の夕飯串かつ!何てどうでも良いか。さて、続き続き。その串に刺したものを本人に見せるんだ。目を見開いてパニックになるだろうなぁ、笑える。そしたらそれを油の中に入れて揚げちゃおう。本当に串かつみたいだね。出来上がるまでまだ痛むであろう手をおもいっきり踏むの。
やめてくれって言うのかな。やめないよ、だってすっきりするもの。確か私のヒールがあった筈。スリッパ何かより的確に痛い所を踏ん付けてくれるからそっちのヒールに穿き変えよう。ちょっと待っててね。逃げちゃ駄目だよ、って、足じゃ歩く事も出来ないか。ごめんねー。











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