炭坑の子供たち(2)
 又、頭の形も

後頭部がペッタンコの絶壁

左右どちらかに片寄った絶壁

それによって、「断崖絶壁」「斜め絶壁」などと、アダ名が決まり

逆に、飛び出したのは

「デコ」とか「デコッパチ」と呼ばれた。

そして、頭から顔にかけて、白い粉をふった様なハタケのある子は

親しみを込めた先生に、「農村風景」と呼ばれていた。

中学生になって、先ずびっくりしたのは

様々な事情で、学校に行けなかったのだろう

異常にふけたおっさんが、同級生としていた。

この時分の3つ違いと言えば、大人と子供程の差があり

体力的にはるかに強いのに、7,8歳も年上なのだから

向かう所に敵なし

間違いなく、番長に君臨した。
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