不良ヤクザ。Ⅰ
…なんだこいつ。
「無理。他当たれ」
「っ…なんでですか?」
「じゃあ逆に聞くけど、なんで一緒にいてぇんだよ」
亮太にきっぱりと断れたのに動揺して目が揺らぐ。
「…俺、あなた達の喧嘩を見たときからついていきたい思いました。
本当に強くて、動きに無駄がなくて。
俺、強くなりたいんです!」
「…なんで強くなりてぇ?」
「それは…。
守りたいものを守れなかった…
あのときの俺は無力でどうしようもなくて…
もうあんな思いはしたくない!
強くなって守りたいんです!」
銀の目は揺らぐ目から覚悟の目に変わった。
「んなこと言われてもな…」
これにはあたしも困る
こんな目をしてる銀に…
「お願いします!」
頭を下げてくる。
「…無理だ。あたしらと一緒にいたって強くならない。」
それだけ言うと銀の横を通りすぎた。
「俺、諦めませんから!
パシリでもなんでもやるんでっ」
と後ろから声が聞こえる