不良ヤクザ。Ⅰ
「これからどうする?まだ潰しにかかるのは早いよな」
「そうだな…。下積みのやつらでも強弱はあるし。
もうちょっと様子見る方がいい」
そういいながら亮太の脱いだ服を畳む。
「りょーかい」
ベッドの下にある布団に入り、亮太は漫画を読み始めた。
「あたし寝るから静かにしてね」
着替えてベッドに寝転がる。
「あいよー。…くくっ」
何回も読んでんじゃん。あの漫画。
話の展開わかってるのに何笑ってんだか
目を瞑り、だんだんと夢の中へと入っていった。