先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
愛する未来編 最終章
放課後
【佳菜】
卒業パーティーをする事にした私たちは、みんなで教室を出た。
姫恋は私の膝の上に座っている。
「あっ、櫻井先生、大野先生」
私たちは廊下で校長先生に呼び止められる。
「校長っ…!?」
「どうして…ここに!?」
「いやいや、直接君たちに『お祝い』を言いたくてね」
校長先生はそう言って、私と姫恋を見る。
「二宮…いや、櫻井さん。これまでいろんな事があっただろうけど、これからも頑張ってください。櫻井先生と娘さんと一緒に…」
校長先生の言葉に6人共目を点にする。
「あの…どうして、私たちのことを?」
「あなたのお母さんから聞いたんですよ。あの4者面談の後に…」