先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


そして、帰り道。


「もう、夕方だな…」

「うん…」



…今日は楽しかった。


亮と映画を見たり、パミレスで昼食を食べながらいろんな話をしたり、一緒に買い物をした。


でも、『楽しい時間』というのはあっという間に過ぎってゆく。

もう少し、一緒にいたいよ…


私はギュッと、亮の腕を抱き寄せた。

「美希、まだ時間ある?」

「うん、いいけど…」

そう言って、私が連れて来られたのは一軒のアパート。



―――ガチャ。

「ここって…」

「俺のウチ。入れよ」

「あっ、うん」

亮の後に着いて家に入る。

「適当に座ってて。今、お茶を淹(い)れるから…」

私は床に座る。

「はい、お茶」

「ありがとう」

一口お茶を飲んで、隣に座っている亮に聞く。

「ねぇ、いつ引っ越しをしたの?」

「2週間前。この前は、このアパート見に行ってて逢えなかったんだ…黙っててごめん。あと、これ合鍵。今すぐには『同棲』は無理だけど、いつでも来ていいから」

「うん!ありがとう♪」

私は笑顔で合鍵を受け取った。






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