先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


【理人】


その頃俺は、佳菜が事故に遭っている事も知るよしもなく学校で仕事をしていた。


今日は土曜日なんだけど、仕事あったので学校に来ていた。


姫恋は、お袋と留守番。




そして、時間は過ぎて…


仕事が終わって帰ろうと鞄に荷物を入れている時、携帯が鳴った。

「はい」

「こちらK病院ですが、二宮佳菜さんのご家族の方ですか?」

「あ、そうですが…」

周りの先生に聞こえないように小声で言った。

「実は…先ほどトラクに撥(は)ねられて…こちらに運び込まれました。早く病院まで来てください」

「…え?あっ、はい」

俺は半分なにが起こっているのか、分からないまま携帯を切った。

「櫻井先生…どうかしました?」

「あっ、横澤(よこざわ)先生」

心配そうに俺に声をかけきたのは女性教師の横澤先生だった。

「いいえ、俺先に帰ります」

「え?はい。お疲れ様です」


俺は急いで車に乗り学校を後にした。







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