先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
部屋。
「うわぁ~美味しそう♥」
佳菜は目の前にケーキにテンションMAX。
…こういう所は、まだ子どもだな。
「佳菜、15歳の誕生日おめでとう!!」
「うん、ありがとう♪」
2人で楽しくケーキを食べた。
「佳菜…これ」
しばらくして、誕生日プレゼントを渡した。
可愛いいデザインのブレスレット 。
「可愛いい…」
「よかった」
佳菜はブレスレットを付けると、急に涙を浮かべた。
「…して…?」
「え…?」
「ど、どうして…私にブレスレットをくれるの…?」
「それは…」
「彼女がいるくせに!! ひ…く…っ…期待されるような事をしないで…っ!!」
佳菜の言ってる事がわからなかった。
「は?彼女って…なんだよ。それ…」
「この前見たの…理兄が女の人と一緒に歩いてる所‥」
…この前??
女?
まさか、見てたのか?
こいつ…
嫉妬してんのか?
ヤバい。
嬉しい…
佳菜の気持ちがわかってしまった。
俺の思い込みなんじゃないのか?
でも、そう思うと怖い。
けど…
「待てよ」
「もう、いい!!聞きたくない!!」
佳菜が俺の部屋を出て行こうとするのを腕を掴んで抱き締めて止めた。
「俺はずっとお前が好きだった。佳菜…この前、お前が見た女は大学の同級生で佳菜の誕生日プレゼントを一緒に選んでもらったんだ」
年頃の女になにをあげていいのか、わからなったから…
「え?」
「俺はもう、限界なんだよ…お前はただの“妹”じゃないんだ。“兄貴”じゃいられない」
そんな俺の言葉に佳菜は、泣いた。
「…理兄…」
「“理兄”じゃない。“理人” だ…」
「…っ…」
佳菜が顔を赤く染めた。
「私も理人が好きだよ…」
そして、俺たちは長いキスをした。
だんだん、深くなってゆくキス。
俺はもう、止められなかった。
「んんっ…り…ひと…」
舌が激しく絡まる。
そのままベッドに押し倒す。
「…シていい…?」
唇を離し佳菜に問いかけた。
「…うん…」
佳菜は顔を真っ赤にして、頷いた。
「…っ、あ…やっ…」
胸にキスをする。
…佳菜の身体はキレイだった。
俺なんかがこいつの『処女』をもらっていいのか?
でも、ごめん。
もう、止められない…
俺は佳菜の中に入ってゆく。
「…あっ、あ…やっ…痛っ…」
「…痛いか?力を抜け…」
「そ、そんな事言ったって…あっ…」
「佳菜、愛してる」
「私も…愛してる」
この夜の事は、一生忘れない。
そして、佳菜の妊娠がわかったのはこれから2か月後の事だった。