先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
帰り道。
私は新の横を歩く。
「なぁ、杏子」
「うん?」
「これでよかったのか?」
「なにが…?」
「お前、理人のこと好きだったろ?」
「……」
…私は、理人のこと好きだった。
大学に入った頃から…
だから、『友達』になれた時は嬉しかった。
でも、勇気がなくて告白もできなかった。
理人は誰かを…
佳菜ちゃんを想っていたから…
彼が今、幸せなら…
それでいい。
「いい~の!!私と理人はただの『友達』♪」
「あ~あ。仕方がないから、俺が杏子の面倒を見てやるよ」
「なに、それ~」
私は笑顔で、先を行く新を追いかけた。