先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


お昼。


―――ズキン。


突然、お腹が痛む。


「…お、お義母さん…」

「どうしたの?佳菜ちゃん!?」

お義母さんは慌てて、駆け寄ってくる。

「お腹が…痛いっ…」

「えっ、陣痛がきたの?まだ、1か月も早い…」


…痛いっ…



これまでに感じた事がない『痛み』だった。



「すぐには産まれないから大丈夫よ」

「はい…」



数分後。



電話をした、理人と母さんが来た。

「佳菜!!」

「大丈夫!?」

「理人…母さん…」

「理人、佳子。まだ大丈夫よ」

みんなで病院に行く準備をした。





病院に着き、1時間後。


「オギャ~オギャ~」

と、姫恋が声を上げて元気に産まれた。

「佳菜、よく頑張ったな。ありがとう…」

理人はおでこにキスをする。

「可愛いね…」



…姫恋。



産まれて、ありがとう。



これから宜しくね♪









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