先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


「パパ…」

私と理兄がその場を去ろうとした時、後ろから小さな声が聞こえた。

ふっと、その声が聞こえたほうを向くと2歳くらいの女の子が理兄のズボンの袖を握っていた。

「姫恋、パパはこのお姉ちゃんを家まで送ってママの荷物を持ってくるからおばあちゃんと待てるな?すぐ戻って来るから」

「うん」



理兄は姫恋にそう言って、私と病院を出た。






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